こうしたやり方に鈴木さんは強く反発した。
「ここに私のすべてが映っている。
社会から疎外された者たちに向ける鈴木のまなざしは限りなく優しさに満ちている。
その素顔に2年間、密着したドキュメンタリー映画「愛国者に気をつけろ!」。
だがその後、自身の愛国心に疑問を持つに至り、異なる意見や価値観を持つ人たちの言葉に耳を傾けるようになる。
最新作、オムニバス映画「プレイルーム」はシネマート新宿で異例の大ヒットとなりアンコール上映され、全国公開される。
17全国13館で劇場公開され、ブラジル映画祭ドキュメンタリー部門でグランプリを受賞。
だから本音で思う。
政治的・思想的な挫折と葛藤を繰り返す中で見えてきたのは、自らが訴えてきた「愛と正義」、「愛国心」でさえも疑い、そして異なる意見や価値観を持つ人たちの言葉に耳を傾けることだった。
鈴木さんのこれまでの足跡、年表などをまとめた貴重な資料に、特別に鈴木さんのサインも入っています。
「いったい右なのか左なのか、はっきりしろ!」問題に決着をつけるべく、一人の映画監督が密着を試みた2年間。
22本人は1月24日に入院していた病院を無事退院。
鈴木さんの人生を記録に残すことは、戦後の日本を検証し、そしてこれからの日本の行き先を考える上で、とても重要だと思います」 中村真夕 これまで多くの本を出版し、テレビや講演会にも数多く出演してきた鈴木ですが、 意外にも、彼に密着したドキュメンタリー映画は一本も製作されてきませんでした。
本作は、そんな数奇な運命を生き抜いてきた鈴木邦男に密着。
鈴木さんの人生を記録に残すことは、戦後の日本を検証し、そしてこれからの日本の行き先を考える上で、とても重要だと思います。