俺はアイズの虚空を眺めるようなぼっーとした表情をちらりと盗み見た。 この世界に来てからのすべての記憶からあ断片的に情報が汲み取られ、パーツが組み合わさっていくように彼女の名前が出来上がっていき、靄が晴れていく代わりに納得感が満たされていく。
16ちらりとこちらを見たアイズはすぐにティオナに視線を戻してしまう。
「そこの机あるだろ?」 「あぁこれ?」 「おう、そこの一段目開けてくれ」 「ほう私をあごで使うとは…」 「また頭でも撫でてやろうか?」 「いらなーい!」 そう笑うとティオナはまるで飛び立つかごとくベッドで反動をつけぴょんとジャンプし、低い天井でもないのにかかわらずくるんと縦に一回転すると着地する。
(怒れ) とはいえ俺は何の期待もせず、ただエイナの反応を待つ。 …エイナはできるだけこちらを見ないようにカニみたく歩いてくると、盆ごとベッドの脇にあった小机に置き、背もたれのない小さな椅子をベッドのそばに移動させた。 文字通り、なに追い込まれたヒロイン(主に ・)をメインに据えたイラストに付けられる。
17「此度のその怪我、もはや死に至るそれだったと聞いている!そしてそれが俺のファミリアの不手際で逃がしてしまったモンスターによるものだとも!」 「あぁ…そうらしいな」 「子供のやってしまったことは全て俺の責任!さぁ、罵るなら俺を罵れぇぇぇ!!」 「いや別にいいよ…」 正直うるさい、それに罵れと言われて罵れる奴は中々いない。
…ということは何らかの医療施設、またはギルドの一部屋だと推測された。
1シーンのみ触手責め展開のものがありますが、基本的に丸呑み自体を主題として描かれております。
一瞬、何の話か理解できなかったエイナだったがすぐに自分のしたことを思い出して『ボンッ』と顔を赤くする。
そしてその視線に気が付いたのかティオナは流石に「たはは」と気まずそうに頬を掻きながら笑うと…そのままの指でグローブを指さした。
「…何か切るもの…ティオナ」 「え!?私斬るの!?」 「いやそういう意味じゃなくてだな、何か無いか?」 「あぁそういうこと…なら」 勘違いの溶けたティオナは、アイズの持って来ていたバスケットの中身を漁ると中からリンゴを取り出す。
丸呑みにされ、体内で肉壁にぎゅうぎゅう締め付けられながら苦痛の声を上げる、というところで敗北イベントは終了します。
若草色の長袖服とこげ茶色のスカートを履いた彼女は、透明感のある茶髪の合間から同じ色をした猫耳を生やし、肩からはそのスカートと同じ色をした小型のショルダーバッグを下げており、くりくりと丸いその瞳をこちらに向けてどこか嬉しそうな笑みを口元に浮かべていた。
しかしその際勢いはあるので接着面は切断できる。
つまり溜まっている、今まで抑えつけていたものが身体の弱った隙に付け込んで、放出(いや放出はしていないが)されているというわけだ。 そして解きながらここ数日のことを説明してくれた。
9物理的に心臓の痛くなってきた俺は、ヘスティアの湧いて出てくるような攻め言葉に言い返すことも出来ずに顔を伏せた。
いつもとのギャップ、誘惑するようなその表情に俺は思わず少女の顔に女性的な艶を垣間見て焦る。